4月の住宅販売は3月と比べて増加し、例年通りの季節的な動きとなりました。しかし、グレーター・トロント・エリア(GTA)全体の取引件数は、昨年の同じ時期と比べて減少しています。買い手の多くが、金利の引き下げや経済の先行きがはっきりするのを待っているためです。

「最近のカナダ総選挙の後、GTAの多くの家庭がアメリカとの貿易関係の今後に注目しています。この関係が良い方向に進めば、消費者の信頼感が高まり、手ごろな価格や物件の増加も後押しして、取引数が増える可能性があります」と、TRREB(トロント地域不動産委員会)の会長エレチア・バリー=スプルール氏は話しています。

2025年4月のGTAでの住宅販売は、TRREBのMLS®システムを通じて5,601件が報告されました。これは前年同月と比べて23.3%の減少です。一方、新規リスティング数は18,836件で、前年より8.1%増えました。季節調整済みのデータでは、4月の販売件数は3月と比べてやや増加しています。

住宅価格については、MLS®ホーム価格指数の総合ベンチマークが前年同月比で5.4%下落しました。住宅平均販売価格は1,107,463ドルで、こちらも前年より4.1%低くなりました。季節調整後の月次でも、平均価格はわずかに下がっています。

「4月の時点で、物件の在庫は引き続き高い水準にあり、GTAで家を探す人々にとって選択肢が豊富でした。こうした環境の中で買い手は価格交渉に強く出ることができ、その結果、昨年に比べて平均価格は下がりました。価格の下落と金利の低下が合わさり、月々の住宅ローンの支払い負担が軽くなっています」と、TRREBのCEOジェイソン・マーサー氏は述べています。



千馬 智子(せんば ともこ)
Tomoko Semba
Real Estate Agent
オンタリオ州政府公認不動産エージェント
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