Market Watch March 2025

トロント（カナダ）の不動産情報　
Market Watch

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Market Watch March 2025

2025年3月、グレーター・トロント・エリア（GTA）では、住宅購入価格が前年に比べて手が届きやすくなっています。1年間で住宅ローンの金利と住宅価格の両方が下がり、家を購入しようとする家庭にとって、月々の支払いがより負担の少ないものとなっています。

トロント地域不動産協会（TRREB）の会長であるエレシア・バリー＝スプロール氏は、「この1年で住宅購入がしやすくなり、春にはさらに金利が下がると予想されています。購入希望者にとっては物件の選択肢が広がり、交渉のチャンスも増えるでしょう。経済や雇用に対する安心感が広がれば、住宅市場はより活発になると考えられます」と述べています。

TRREBの最高情報責任者、ジェイソン・マーサー氏は次のように述べています。「貿易に関する不透明さや、近づく総選挙の影響により、現在多くの家庭が住宅購入を様子見していると考えられます。もし貿易問題が解決し、政府の政策で関税の影響が軽減されれば、住宅の売れ行きは回復するでしょう。長期的に住宅ローンを支払うには、自分の雇用が安定していると実感できることが重要です。」

また、2025年3月の住宅売買件数は5,011件でした。これは前年同月と比較して23.1％の減少となっています。一方、新規リスティング数は17,263件で、前年より28.6％の増加となりました。季節調整後のデータでは、2月と比べて3月の売上はやや減少しています。

MLS®の住宅価格指数（HPI）の複合ベンチマークは、2025年3月時点で前年より3.8％下がりました。平均販売価格は1,093,254ドルで、前年同月と比較して2.5％の下落となっています。季節調整後の月次比較では、HPIは下がり、平均価格は横ばいとなっています。

TRREBのCEOであるジョン・ディミケーレ氏は次のように述べています。「現在、政策議論の中心は主に国際貿易に関するものですが、連邦政党が住宅問題を優先課題として取り上げている点は注目すべきです。最近の世論調査でも、手ごろな価格で住める住宅に対する関心が高いことが示されています。住宅供給の増加は、今後の経済を支える重要な要素となるでしょう。」

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